プロジェクト概要

プロジェクトの目的

ご閲覧いただきありがとうございます。私たちは、「ザトウクジラ骨格標本プロジェクト」です。

このプロジェクトは、一頭の仔クジラの死によって発足されました。
高知県黒潮町で座礁し、1歳6ヶ月という短い鯨生を終えた仔クジラ。発見された時期や位置から、沖縄県座間味村近海で生まれた仔クジラと推測されました。

本当なら泳いで生まれ故郷まで帰ったはずのこの仔クジラを、私たちは骨格標本として蘇らせ、座間味村に展示したいと考えています。この仔クジラの骨を骨格標本にして座間味村に展示するためには1500万円の費用がかかります。この金額を確保すべく、クラウドファンディングを立ち上げました。下記にこれまでの経緯を記載しています。ぜひご一読いただき、一人でも多くの方にご賛同、ご支援いただけることを心より願っております。

ザトウクジラ骨格標本プロジェクトメンバー一同

仔クジラの死

2018年11月、高知県黒潮町佐賀熊野浦。

一頭のザトウクジラの仔クジラが、海岸に打ち上げられ死亡しているのが発見されました。生まれ故郷の南の海へと帰る回遊の途中、その仔は親とはぐれ、短い命を終えました。年齢は1歳6ヶ月。

仔クジラの死01

仔クジラが座礁した黒潮町はホエールウォッチングの町。黒潮町でホエールウォッチングを担当しているNPO団体の大迫 綾美(おおさこ あやみ)さんは、早速、座礁した仔クジラに会いに向かいました。重機はもちろん、自家用車でさえ立ち入ることが難しい崖の下。そこには彼女の予想をはるかに超える光景が広がっていました。初めて仔クジラの姿を見た彼女は、こう感じました。

「かわいそう・・・」

仔クジラの死02

仔クジラの行く末は…

火葬か埋葬かなど、仔クジラをどのように処理をするかについて、県、町、土木業者を含めて話し合いが行われました。漂着した場所は車でも船でも近づくことができない崖の下。協議の結果、現場で解体することになりました。

この協議の中で、高知県からの依頼で参加していた四国自然史科学研究センター理事の谷地森さんがこう切り出しました。

「ぜひ骨格を取り出して、標本にしたい。」

その意見に全員が同意、標本にすることが決まりました。
標本にするための方法を大阪の「なにわホネホネ団」に相談し、「協力します!」と心強い申し出をいただきました。さらに谷地森さんが講義を行っている土佐塾高校と四万十高校からも協力が得られることとなり、作業体制が整いました。

解体から骨格標本作製へむけた取り組み

解体作業の段取りを高知県や黒潮町の土木業者を含む関係者で検討し、大きく2段階に分けて進めることになりました。

第1段階は、骨のない胸ビレと尾ビレをトレースした後で肉や内臓を細かく切り分けて骨を取り出し、それらを波打ち際から海水が来ない場所まで移します。第2段階は、海岸から崖の上までの急斜面にワイヤーを張り、ゴンドラのようなものを設置して宙吊りで骨を海岸から運び出します。

解体、そして骨格標本作製へむけた取り組み01

第1段階の作業は、2018年11月28日から開始されました。標本作成メンバー、土佐塾高校、四万十高校、NPO法人砂浜美術館などの高知県メンバーに加えて、大阪から「なにわホネホネ団」の精鋭5名が駆けつけ、およそ3日間で終えることができました。

解体、そして骨格標本作製へむけた取り組み02

浜からの搬出、そして砂の中へ

第2段階の作業は、2019年1月30日に行われました。

重機が入ることができない浜からの持ち出しは大掛かりな作業でした。車を停められる崖の上から浜までワイヤーを張り、大きなカゴを吊るして浜でカゴの中に骨を入れ、ロープウェイのように崖の上まで吊るし上げる、というものでした。作業は地元の土木専門業者によって行われました。

崖の上に運ばれた骨は、2トントラックに積まれて黒潮町入野浜へ運ばれました。前日のうちに骨を埋めるための穴が掘られており、その穴の底に遮光シートを敷いて骨を部位ごとにまとめて置き、さらにその上を遮光シートで覆って砂をかぶせました。

浜からの搬出、そして砂の中へ

座間味村とのつながり

ところで、この仔クジラはなぜ高知県黒潮町にたどり着いたのでしょう。

北半球のザトウクジラは、冬から春にかけて暖かい海で出産・子育てをします。日本では主に小笠原諸島と沖縄県座間味島近海が、海外ではハワイやメキシコのカルフォルニア湾などがこの海域にあたります。冬から春にかけて南の海で出産と子育てを行い、海水の温度が上がってくると餌を求めて北の海へ向かって移動する、そしてまた冬になると生まれた場所に戻ってくるのです。

座間味村とのつながり

そして、ある縁が仔クジラの骨と座間味島をつなぎました。

高知県黒潮町の大迫さんが座間味村にクジラの研修で来た際に仔クジラの話をしました。

「座間味生まれと思われる仔クジラが黒潮町で座礁しました。地元の協力の下、骨をきちんと処理をして骨格標本が作れるように、解体して埋めています。」

大城晃という人物

大迫さんの話に強く心を動かされたのが、座間味島の大城 晃(おおしろ あきら)でした。

座間味島生まれ座間味島育ちの島人(しまんちゅ)。座間味を愛し、海を愛し、自然を愛し、クジラを愛している。28年前に座間味村ホエールウォッチング協会を立ち上げた1人です。

大城晃という人物

大迫さんからこの仔クジラの話を聞くと、
「やろう!仔クジラの骨格を座間味に展示しよう!」と、すぐに行動を起こしました。

座間味村とは

座間味村は沖縄県那覇市から西へおよそ40㎞、20余りの島々が点在する慶良間諸島の中心に位置する離島村です。

2014年に国立公園に指定され、その透明度は世界屈指。日本のサンゴの約6割が慶良間諸島に生息していると言われ、ウミガメの産卵地としても知られています。一年を通じてスキューバダイビング、SUP、シーカヤックといったマリンアクティビティを、そして冬にはホエールウォッチングを楽しむことができ、国内外から訪れる観光客の多くが「ケラマブルー」と称されるその海の美しさに魅了されます。

クジラ生態の魅力と謎

大城は、当初からこの仔クジラを座間味村に展示することについて、仔クジラを故郷に帰してあげるという以上の大きな意義を感じていました。それは、座間味村の人や村を訪れる人たちにクジラの興味深さを知り、理解を深めてもらう、そのためにこの仔クジラの骨格標本が重要な役割を果たす、ということでした。

船上から巨大なクジラの姿を間近に見るホエールウォッチングでは、全身の3分の2を水面から空中に突き出しジャンプする若いクジラのブリーチングや、仔クジラに寄り添う親子クジラの微笑ましい姿などを見ることができ、人々に大きな感動を与えます。

クジラ生態の魅力と謎

しかし、クジラは生まれた場所にどうやって戻ってくるのか、なぜ戻ってくるのか、その方法や理由は未だによくわかっていないのです。その他にも多くの謎があるザトウクジラ。ホエールウォッチングの感動で終わらずに、もっと深く、クジラの謎や魅力をみんなで分かち合いたい、そしてクジラや海や自然を理解し、愛してほしい。その思いと情熱が大城を突き動かしました。

骨格標本プロジェクト発足

黒潮町での解体は、鯨脂による海洋・環境汚染を防ぐため県や町によって処理が行われました。しかし、骨を標本にして座間味村へ運び展示することは、解体処理とは異なる教育文化的な取り組みであり、その費用を賄うすべがありません。

そこで早速、大城は座間味村ホエールウォッチング協会のメンバーを中心にプロジェクトを発足させました。そのプロジェクトの名称は「ザトウクジラ骨格標本プロジェクト」。

プロジェクトには、座間味村の有志はもちろん、座間味村の自然を愛し、このプロジェクトに賛同するメンバーが全国各地から集まりました。 2019年10月30日、高知県黒潮町入野浜にてこの仔クジラの骨の発掘作業が行われ、黒潮町の関係者から座間味村へと正式に譲渡されました。この様子は多くのメディアに取り上げていただきました。

骨格標本プロジェクト発足

2019年12月、静岡県富士市にて標本の前処理であるクリーニング・脱脂作業等が行われています。その後、2020年春に後座間味村へ移送され、組み立て、展示されることになります。

最終目標

このプロジェクトは、仔クジラの骨を骨格標本にして生まれ島である座間味村へ帰すため、皆さまにご協力をお願いするものです。しかし、私たちにはさらにその先に大きな夢があります。現在、座間味村とプロジェクトメンバーが協議を重ねており、最終的にはクジラミュージアムを建設してこの骨格標本を展示したいと考えています。クジラを見るだけではなく、クジラを通して自然や環境を学ぶことができる島でありたい、それこそが私たちの最終目標です。

私たちのプロジェクトに対し、多くの皆さまのご賛同とご支援を頂けることを心より願っております。

プロジェクトにご賛同いただける会員を募集しています

プロジェクトにご賛同いただける会員を募集しています

私たちは、本プロジェクトにご理解ご賛同いただける方を募集しています。皆さまのご支援ご協力をぜひお願いいたします。

賛助会員

対象
座間味村に住民票がない方
会費
任意の寄付金
特典
1000円以上の寄付で、オリジナルステッカープレゼント

※座間味村在住で、会員お申込みの方はこちらからメッセージをお送りください

関連サイト

  • まっ工房
  • 砂浜美術館
  • 座間味村
  • 座間味村ホエールウォッチング協会